症状・ケア方法
猫や犬を飼っていても、案外知らない人が多いのが肛門腺。
全くケアしなくても平気な子もいます。だから知らないまま過ごしてしまう場合も。
何匹も猫を見てきましたが、全くケアが不要の子と、頻繁にケアしなければいけない子と個体差が大きくありました。
異常がある場合は、しきりにお尻を舐めていたり、お尻を床にこすりつけていたりします。
それに加え、匂いの強い肛門膿が出ていることもあり、黄色い液体が出ていたら肛門絞りが必要です。
肛門膿は、肛門の量側にある小さい穴に膿が溜まっているというもの。
普段はおトイレの時に一緒に出てしまうのですが、上手く排出できない子もいます。
そういう場合には人間の手で絞り出してあげる必要があるんです。
これは結構難しくて、しっかり絞らないと出てきません。
肛門の斜め下に2箇所あり、両側から押すように絞ると黄色い液体が飛び出てきます。
まれに、固体化してしまっている場合もあり、絞り出せない時もあるので、そういう場合には獣医さんにやってもらいましょう。
上手く出せず、押しすぎてしまうと大変なことになるんです。
<肛門膿炎>
膿が溜まりすぎてしまったり、上手く絞り出せずにいると肛門膿炎になります。
これは膿が溜まっている部分に炎症が起こり、酷くなると肛門周りが膿だらけになってポッカリ穴が空いてしまいます。
こうならない為にも、定期的に膿を排出するのが必要なんです。
肛門膿炎になってしまったら、お尻を舐めないようにエリザベスカラーが必要になってきたり、猫ちゃんにもかなりの負担がかかります。
お尻に毎日薬を塗って、舐めないようにエリザベスカラーやおむつなどで対処します。
人間の手で絞ろうとして力を込めすぎても危険なんです。
上手くできないと肛門腺を傷つけてしまい、それがきっかけで肛門膿炎になってしまいます。
元々自分で排出できている子は何もケアしなくても一生そのままで平気だったりします。
そして、先に書いていますが固体化してしまった場合です。
固体化すると絞っても上手く排出されません。
膿んでくる様子がなかったり、しきりに気にしている様子もなければ問題ありませんが、老廃物が出てくることがあります。
肛門腺から白いものが出てきます。薄い皮のようなものです。これは肛門腺に溜まった老廃物です。
ちょっと絞ると白いものが飛び出てきます。
肛門を傷つける可能性もあるので、無理に取る必要はありませんが、ピンセットなどで引き抜けそうな場合には取り除いてあげて下さい。
白くて細い薄皮のようなものが排出されます。
血がついていたり、膿がついていたり異常があったらすぐ病院に行って下さい。
異常がなければ定期的に取り除いてあげれば大丈夫です。
うちの子も最初白いのが出てきた時はビックリしました。一瞬寄生虫かとも思ったくらいで。(゚ロ゚;)
だけど、明らかに肛門ではなく肛門腺から出てきていました。病院に行ったら老廃物だと診断され、一安心でした。
ただ、定期的にお尻をチェックするのはとっても大事です。
肛門膿炎になってしまったら結構大変です。猫ちゃんも飼い主さんも、大変になります。
毎日「ちょっと失礼しまーす」と言ってしっぽを持ち上げてチェックしましょう。(ㆁᴗㆁ✿)
肛門膿炎になってしまった場合にも、ヒビクス軟膏が効果的です。(外耳炎などにも使うお薬です)
もし、初期症状で軽い場合などには軟膏を塗って様子を見るのもいいかと思いますが、できるだけ病院で診てもらう事をオススメします。 ◝(•̀ㅂ•́)◟